ありがたいことに、友の会の作業時間には、雨が小降りになってきました。

博物館の植物たちも、せっかく咲かせた花を見せる相手も少なく、寂しそうです。

ヤブカンゾウ
ヤブカンゾウ

チョウマメ
チョウマメ

薬草園の入り口では、新しい石積みの建造物が建築中でした。出来上がったら何ができるのか楽しみです。

石積み
何ができるのでしょう?

くすり博物館薬草園の一画に、こんなコーナーがあるのをご存じですか?

有毒植物
有害植物コーナー(撮影は以前のものです)

有毒という言葉は何やら物騒ですが、スズラン、チョウセンアサガオ、イヌサフラン、トリカブト、グロリオサなどに、毒があると聞いたことがある方も多いでしょう。

身近にある毒は、思いのほかたくさんあります。

ニラとスイセンを間違えた。
行者ニンニクとイヌサフランを間違えた。

など、身近に生える植物で、食中毒を起こした話は、よく聞く話です。

先日のニュースで、農産物直売所で「ユウガオ」を購入して食べた人が、中毒を起こしたと言っていました。

『ユウガオ』で食中毒 男女2人が嘔吐や下痢 保健所が注意喚起「強い苦み感じたら、絶対に食べないで」(NBS長野放送) - Yahoo!ニュース

食べた時に、強い苦みを感じ、約30分後に、嘔吐や下痢などの症状が出たそうで、私はこのニュースで、「ククルビタシン類」という言葉を初めて聞きました。

ククルビタシンは苦みの成分、Wikipediaによると、ククルビタシン類は、A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L、O、P、Q、R、S、Tと、実に多くの種類があるようです。(構造式が違う?専門的過ぎて、理解できませんでしたが。)

この成分は、ウリ科植物に含まれる特有のステロイドの一種であり、キュウリ、メロン、スイカなどのへたに近い部分にも含まれています。

通常は品種改良をして、ククルビタシンが含まれないよう無害化されて栽培されているそうなので、流通しているものは安心して食べてよいようです。

ですが、相手は生きものなので、いろいろな要因で、ククルビタシンを多く含むものができてしまうこともある。それがまれに流通することもあるんだそうです。今回はそんな一例だったようですね。

ヒョウタンやズッキーニでも同様の例はあるそうなので、とても苦いと感じたら食べるのは止めた方がよさそうです。

自家栽培されている方もお気をつけくださいね。

同じ苦さでも、ニガウリの苦みは、モモルジシンによるものなので、食中毒を引き起こす毒性はないとのこと、同じ苦みでも、成分が違えば大丈夫です。

植物にしたら、食べられないように苦くしているのかもしれませんが、それを科学技術で、品種改良して食べられるようにしてきたのが人類ですし、たまに反撃されるのかも知れないですね。

人類は、植物に含まれるその毒の成分でさえ、利用してきました。

植物の毒を、いろんな薬にしました。だから、毒と薬は紙一重と言えます。

最近は、薬は毒だという人もいますが、もともと毒を薬にしてきたのですから、その通りなのではと思います。

そして、人類が自分たちの力を過信し過ぎた時に、しっぺ返しがあるのでしょう。

有毒植物には注意
有害植物注意書き

きっと今回の新型ウイルスに対しても、多くの研究者たちが今に有効な成分を探し出し、効果のある薬を探し出してくれるでしょう。

そんな日が、1日でも早く来ることを願っています。

それでは、またね。
チョークディナカー!